「トウちゃんとカズくんでケーキ焼いてくれると嬉しいなぁ」
と難題を仰せ付かった。何を隠そう33年間の人生においてケーキなぞ作ったことが無い。…が、
「何でもいいぞ」
と安請け合いした手前引っ込みも付かない。というわけで、人生初のケーキを焼くことに。カミさんのお菓子の本を引っ張り出し、ムスコと作戦会議。素人なので一番簡単でプレーンな感じのスポンジを選ぶ予定だったが、ムスコが
「黒いのがいい(←ココア)。こっちのページ(←共立ての生地)」
とナイスアシストでハードルを上げていく。そんな調子でターゲットは決定(←いいのか?)し、計量開始。計量係のムスコと粉を派手に飛ばしながら振るいながら、ワタワタとお湯を沸かしたり、オーブンを熱くしたり、バターを溶かしたりと奮闘。ムスコに卵を割るのを頼むと、絶妙にヒビを入れた状態で置いてあった。
(いつもはボールに割っているじゃないか!)
と突っ込みを入れる余裕もなく、お湯で温めながら泡立てる。
#意外と腕が疲れるもんだ。
(うぉ。バニラエッセンスが無い。とりあえず秘蔵のブランデーたらしとくか…)
と、アバウトなアレンジも加えつつ、作業は進む。

そんな感じでバタバタと生地を作り、オーブンへ投入。
待つこと10分。
焼き上がりも上々。スポンジを冷ましている間に生クリームを泡立て(←またかよ)、デコレーション。ムスコがイチゴを乗せて完成!!
#おぉ〜。ボクにもデケタ...
(初めてにしては意外と出来がいいんじゃない。味もGood!ひょっとパテシエの素質(←無い無い)が?)
#自画自賛!すぐに天狗になるやぎぞうであった。
ムスコが得意の「ハッピバースデ〜♪」を歌い、ちょっと早いお誕生日会となる。カミさんも大喜びでよかった、よかった。
何はともあれ、やってみると化学実験みたいで面白いものだ。計量して、手順に従って作業をしていると、劇的な変化が手元の物質に起こるわけだから、見ているだけでちょっと楽しいかも。